大会審判規約-規程・規約

講武館空手道場大会審判規約

(趣旨)

第1条 この規約は、講武館空手道場道場規程第18条の規定に基づき、講武館空手道場(以下「道場」という。)の大会審判に関する事項を定める。

(審判講習会)

第2条 道場は、大会審判の判定技術向上、判定内容の検討等の目的で、審判講習会を開催する。

2 審判講習会は随時開催することとし、開催期日等は各道場に掲示する。

(審判員)

第3条 道場の大会における審判員は、大会審判長、主任審判員、審判員、補助審判員とする。

(審判の任務)

第4条 道場の大会において、大会審判長、主任審判員、審判員、補助審判員は次の任務を遂行する。

  1. 大会審判長 全ての審判を統括し、各試合における速やかかつ厳正なる判定を 指示
  2. 主任審判員 判定内容における疑義有無の確認、対処及び主審
  3. 審判員  主審及び副審
  4. 補助審判員 副審

(審判の資格)

第5条 大会審判長、主任審判員、審判員、補助審判員となる者の資格は次のとおりとする。

  1. 大会審判長 道場において三段以上を有し、昇段審査において主任審判員の資格を取得し、かつ大会実行委員長が大会審判長として相応しいと認めた者
  2. 主任審判員 道場において二段以上を有し、昇段審査において主任審判員の資格を取得した者
  3. 審判員道場において初段以上を有し、昇段審査において審判員の資格を 取得した者
  4. 補助審判員 道場が主催する審判講習会に3回以上出席し、各道場責任者が、補助審判員として相応しいと認めた者及び大会実行委員長が、補助審判員として相応しいと認めた者

(審判の義務)

第6条 審判は、試合の判定については、流派、会派、帯の上位、下位等に左右されることなく、当該試合の内容に限り、常に公平に厳正に判定しなければならない。

(試合の判定)

第7条 道場の大会における試合の判定は、主任審判1名、主審1名、副審2名の1コート4名にて行う。

2 組み手試合の勝者は、1本勝、判定勝、技有り、有効、反則行為、失格、戦意喪失等を主審・副審の判定により決定する。

3 審判の判定は、試合内容・状況等により異なる場合があるが、原則として別表の判定基準に基づき行われる。

4 試合中における技の判定については、原則として主審、副審の3名中2名の判定により決定する。ただし、主審のみが判定し、主任審判から疑義のクレームが無い場合はこの限りではない。

5 試合終了時の総合判定については、主審、副審の3名中2名の判定により勝者を決定する。

6 主任審判は、試合中における主審、副審の判定及び試合後の総合判定において、疑義ありと認めた場合、主審、副審等と協議のうえ、判定を修正することができる。

7 大会ルールについては、別に定める。

(試合の判定動作:主審)

第8条 主審は、試合開始前に会場正面、主審、選手双方に礼をさせ試合を開始する。

2 主審は、試合途中における1本、技有り、有効、反則等については、技の名称、行為、理由等を明確にコールする。

3 主審は、定められた試合時間内において勝敗が決しない試合、試合終了後に副審に対し総合判定を求め、勝者を決定しコールする。

2 試合終了時は、判定を下した後に第1項と同様に礼をさせ試合を終了する。

(試合の判定動作:副審)

第9条 副審は、コート正面に向かって左右のライン上を双方の選手を見やすい位置に移動することができる。

2 副審は、試合途中における1本、技有り、有効、反則等については、判定用旗及び笛のコールにより主審に伝達する。

(判定用旗の動作)

第10条 副審の判定用旗の動作は次のとおりとする。

  1. 1本勝勝者の旗を頭上に
  2. 技有り技有り者の旗を水平に
  3. 有効有効者の旗を斜め下に
  4. 場外場外者の旗で床を叩く
  5. 不明両者の旗を目前でクロスする
  6. 無効両者の旗を前方で左右にクロスさせて振る
  7. 相打ち両者の旗の先端を胸の位置に
  8. 反則反則者の旗を顔の横で回す
  9. 総合判定勝者の旗を頭上に

(規約の改廃)

第11条 この規約の改廃は、道場運営委員会の議を経、館長の承認を得てこれを行う。

附則

この規約は、平成元年4月1日から施行する。

附則

この改正規約は、平成13年4月1日から施行する。

判定基準

(プラスポイント)

判定内容 判定ポイント
1本 +100
技有り +50
有効 +25
優勢 +25~50

(マイナスポイント)

判定内容 判定ポイント
場外注意 -25~50
試合態度注意 -25~50
戦意喪失 -100
反則注意1 -25
悪質な反則 -50
減点1 -50
失格 -100